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FIFAワールドカップ全史③|2006年から2022年カタール大会まで:本田圭佑の伝説とドーハの歓喜

2026-03-07約20分3,337字

管理人より

2022年カタール大会は横浜の行きつけのバーで常連さんと一緒に観ていました。日本がドイツを倒した夜は忘れられない。バーが爆発したような歓声に包まれて、その夜「2026年は絶対に現地で観る」と宣言したんです。

2006年ドイツ大会:ジダンの「頭突き」

2006年のドイツ大会は「ジネディーヌ・ジダンの引退大会」として記憶される。フランスを決勝まで導いたジダンは、そのキャリアの最後のステージで前代未聞の行動に出た。延長後半、イタリアのマルコ・マテラッツィの挑発に激高し、胸部への頭突きで退場処分を受けた。フランスはPK戦でイタリアに敗れた。ジダンの「頭突き」はW杯史上最も話題になった場面のひとつとして、21世紀のサッカーの象徴的シーンとなった。

この大会で日本は3戦1分け2敗でグループステージ敗退。次回大会への課題を残したが、GK川口能活の活躍など光る部分もあった。

2010年南アフリカ大会:本田圭佑の目覚め

管理人より

2010年W杯の本田圭佑のパフォーマンスは本当にすごかった。カメルーン戦の先制ゴール、デンマーク戦の無回転フリーキック——あの時代の「本田圭佑」という名前が持っていた力は特別なものがありました。

本田圭佑:アジア人選手として前人未踏の記録

2010年南アフリカ大会で、日本は歴史に残るパフォーマンスを見せた。その中心にいたのが本田圭佑だ。グループステージ初戦のカメルーン戦で決勝ゴールを決め、日本に「自国開催以外でのW杯初勝利」をもたらした。続くデンマーク戦では30ヤード(約27m)からの無回転フリーキックが炸裂。このゴールは現在もW杯史上の名ゴール集に必ずランクインする。

本田は2010年、2014年、2018年の3大会連続でゴールを記録した(さらにアシストも)。3大会連続でゴールとアシストを記録した選手は世界でも数少ない。通算4得点は当時アジア人選手として最多記録だった。

本田圭佑の「ビッグマウス」——世界に向けて言い続けた言葉の数々を、彼は結果で証明し続けた。後の世代に「世界と戦える」というメンタリティを植え付けた存在として、日本サッカー史に刻まれている。

出典: Goal.com Honda Makes History https://www.goal.com/en-us/news/honda-makes-history-with-fourth-world-cup-goal-for-japan/m43v1sveuzxp1mi16qtn5og3k

日本はこの大会でグループステージを1位突破(1勝1分け1敗)し、ラウンド16でパラグアイと対戦。PK戦の末に敗退したが、アジア勢として堂々たる戦いを見せた。

2014年ブラジル大会:「セレソンの悪夢」

2014年のブラジル大会は、準決勝のブラジル対ドイツが「W杯史上最大の衝撃」として記録されている。ホームのブラジルが7-1という屈辱的大敗を喫したこの試合は「ミネイラッソ(Mineirazo)」と名付けられた。エースのネイマールが腰椎骨折で欠場していたとはいえ、超満員のスタジアムでのあの前半29分間の「崩壊」はサッカーの残酷さを体現したシーンだった。

日本は3戦1引き分け2敗でグループステージ敗退。コートジボワール戦に敗れた際の本田圭佑の悔しそうな表情が印象的だった。

2018年ロシア大会:決勝トーナメントの壁

2018年大会では、日本はセネガル戦で2度追いついて2-2と粘り、最終的にグループ2位でベスト16に進出した。しかし、ラウンド16でベルギーと対戦。前半に2-0とリードしながら後半に3点を失い逆転負け。特に終了直前のナセル・シャドリのゴールは日本中の視聴者を落胆させた。一方、この試合での香川真司・乾貴士・原口元気のゴールは鮮烈だった。

この大会で日本は最後まで粘り強く戦い、グループステージでは「フェアプレーポイント」でポーランド戦を睨んだ賛否両論の「時間稼ぎ」という戦術的判断も見せた。日本サッカーが「勝つための実利」を追求する成熟を見せた大会でもあった。

2022年カタール大会:「ドーハの歓喜」

管理人より

この試合はバーで観ていました。ドイツ戦の前半1-0で追い込まれている時間帯のバーの空気——みんな黙って画面を見ていた。後半に同点に追いついた時、バーが少し沸いた。逆転ゴールが決まった瞬間、その場にいた全員が立ち上がって叫んだ。あの夜は一生忘れません。

ドイツとスペインを倒した「ドーハの歓喜」

2022年カタール大会のグループステージ、日本はドイツ・コスタリカ・スペインと同組(グループE)に入った。第1戦ドイツ戦、前半に先制を許し0-1のまま後半へ。しかし堂安律・浅野拓磨の得点で2-1の逆転勝利を収めた。「ドーハの悲劇」から29年、同じドーハの地で日本が歴史を塗り替えた瞬間だった。

続く第3戦のスペイン戦でも三笘薫のゴールアシスト(VAR判定で認定、後に「1ミリの奇跡」と呼ばれた)で逆転し、グループ1位突破。ラウンド16ではクロアチアにPK戦で敗退したが、世界王者2チームを倒したグループステージの輝きは際立っていた。

出典: ハフィントンポスト ドーハ https://www.huffingtonpost.jp/entry/doha_jp_637ed39fe4b0e4c7758f5c18

日本の「清掃文化」が世界を動かした

2022年大会で、ピッチ上の勝利以上に世界を驚かせたのが「日本人サポーターのスタンド清掃」と「日本代表チームのロッカールーム整理」だった。日本代表は負けた試合(コスタリカ戦)でも、ロッカールームを清掃し、感謝のメッセージと折り鶴を残して去った。FIFA公式は「全てのファンにインスピレーションを与えた」と賞賛した。この行動はSNSを通じて世界中に拡散され、日本の「リスペクト」の精神を体現する文化的なメッセージとして受け取られた。

出典: Goal.com カタール大会関連 https://www.goal.com/jp/リスト/japan-national-team-global-reaction-world-cup

2026年大会が日本にとって特別な理由

カタール大会のラウンド16でクロアチアにPK戦で敗れた後、森保一監督は「次の大会こそベスト8へ」と宣言した。2026年大会は、日本代表にとって「ドーハの歓喜」の次のステージへ進むための、最も重要な大会だ。参加国拡大により予選は突破しやすくなった面もあるが、決勝トーナメントで勝ち上がるためにはより多様な相手との戦い方が求められる。

2026年の北米大会で日本がベスト8以上に進出すれば、日本サッカーの新たな歴史が刻まれる。29年間の積み重ねが、いよいよ結実する時が来るかもしれない。

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参考情報・出典一覧

出典: FIFA Archive https://www.fifa.com/en/archive

出典: Goal.com Honda History https://www.goal.com/en-us/news/honda-makes-history-with-fourth-world-cup-goal-for-japan

出典: Wikipedia FIFA World Cup https://en.wikipedia.org/wiki/FIFA_World_Cup

出典: ハフィントンポスト ドーハ https://www.huffingtonpost.jp

出典: FIFA Japan Profile https://www.fifa.com/ja/articles/japan-at-the-fifa-world-cup-team-profile-and-history-ja

よくある質問(FAQ)

Q. 2022年カタールW杯での日本代表の成績は?

A. グループEでドイツ、スペインを撃破する「ドーハの歓喜」を達成。グループ1位で決勝トーナメントに進出しましたが、ラウンド16でクロアチアにPK戦で敗退(1-1、PK1-3)。ベスト16での敗退は3大会連続となりました。