2007年シーズン、首位・浦和レッズに勝ち点差10をつけられた状況からの逆転優勝——その劇的な戴冠はサポーターが今も語り継ぐ伝説だ。
オズワルド・オリヴェイラ就任(2007年):逆境からの戴冠
2007年のJリーグは、浦和レッズが首位を快走し、優勝はほぼ確定と見られていた。しかし、7月から指揮を執ったオズワルド・オリヴェイラ監督の下で、鹿島は信じられない終盤戦を演じることになる。
最大で勝ち点差10をつけられていたにもかかわらず、怒涛の9連勝でシーズンを締めくくり、劇的な逆転優勝を果たした。この「奇跡の逆転優勝」は、現在のサポーターにも語り継がれる伝説となっている。
2007年: 浦和レッズに最大勝ち点差10から逆転優勝
就任した5年間すべてのシーズンでタイトルを獲得(Jリーグ史上唯一)
2007〜2009年: Jリーグ史上唯一のリーグ3連覇
出典: note タケゴラ 鹿島最多三度目の王者 https://note.com/takaantlers10/n/n9ac654d56101
オリヴェイラの「負けないチーム」作り
オリヴェイラ監督の戦術的特徴は「堅守からの素早い攻撃転換」と「試合を通じた集中力の持続」だった。マルキーニョス・内田篤人・岩政大樹・曽ヶ端準といった各ポジションのスペシャリストを組み合わせ、「1失点もしない」という意識を徹底させた。
「勝利が怪しくなったとき、どうやって試合を締めるか」——この能力が、鹿島の3連覇の基盤となった。単に攻撃的に点を取るのではなく、リードしたら確実に守り切る「大人のサッカー」を体現した。
出典: 鹿島アントラーズ歴代監督ランキング https://note.com/takaantlers10/n/n9ac654d56101
マルキーニョス:3連覇を支えたブラジル人ストライカー
オリヴェイラ体制を象徴するブラジル人選手がマルキーニョスだ。コンスタントに得点を挙げる能力と、チームのためにハードワークする姿勢で、3連覇期間中のエースとして機能した。
マルキーニョスの特徴は「ここぞという場面でのゴール」だ。重要な試合での決定的な得点が多く、「鹿島のマルキーニョス」という独自の地位を確立した。
内田篤人:高卒1年目からレギュラーへの道
2006年に高校を卒業して鹿島に入団した内田篤人は、1年目からレギュラーとして3連覇の右サイドバックを担った。その後ドイツのシャルケ04に移籍し、UEFA챔피언스リーグ準決勝進出などの活躍を見せた。
内田の成功は「鹿島で鍛えられれば世界で戦える」というメッセージを体現した。彼が鹿島で身につけた戦術理解力と守備の基礎は、欧州でも高く評価された。
出典: サッカーダイジェスト 小笠原・内田 https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=73065
2010年代の継続的なタイトル獲得
オリヴェイラ体制終了後も、鹿島は継続的にタイトルを積み上げた。
石井正忠体制(2015〜2017年)
2015年にセレーゾ監督の後を継ぎ就任した石井正忠監督は、2016年にJリーグ優勝を達成。同年のFIFAクラブワールドカップでは日本初の決勝進出という歴史的快挙を成し遂げた。柴崎岳のレアル戦2ゴールという伝説を現場で作り上げた指揮官だ。
2016年: J1優勝
2016年: FIFAクラブワールドカップ決勝進出(Jリーグ史上初)
大岩剛体制(2017〜2019年)
現役時代は守備の要として鹿島を支えた大岩剛監督は、2018年に悲願のACL初制覇を達成。「10万人の大観衆が待つアザディスタジアムでの戦い」を制した経験は、大岩監督のその後のキャリア(現日本代表U-23監督)にも大きな影響を与えた。
2018年: ACLアジア制覇・節目の20冠達成
出典: 大岩剛 JFA https://www.jfa.jp/match/acl_2018/
「常に次の世代が育っている」という強さ
鹿島の長期的な強さの秘密のひとつが「育成と補強の好循環」だ。小笠原満男の後継者として柴崎岳が台頭し、柴崎が海外へ羽ばたいた後は鈴木優磨が台頭する——この「次世代の育成と継承」のサイクルが機能し続けている。
また、毎年のように優秀な外国人選手を発掘・補強する目利き力も鹿島の強みだ。マルキーニョス・レオ・シルバ・セルジーニョ・鈴木優磨など、Jリーグでの活躍が証明されてから欧州に売却するという「補強→育成→売却」のビジネスモデルも確立している。
出典: 鹿島アントラーズ公式 https://www.antlers.co.jp
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参考情報・出典一覧
出典: Jリーグ公式 https://www.jleague.jp
出典: フットボールチャンネル 歴代監督 https://www.footballchannel.jp/2021/09/25/post439268/
出典: サッカーキング https://www.soccer-king.jp
出典: Wikipedia 鹿島アントラーズ https://ja.wikipedia.org/wiki/鹿島アントラーズ