FC町田ゼルビア完全ガイド⑦|育成組織(アカデミー)の革新:「巧く・賢い・タフ」な選手を生み出す菅澤メソッド
FC町田ゼルビアのアカデミーは、トップチームの快進撃を支える「血」として重要な役割を果たしている。2021年からアカデミーダイレクターを務める菅澤大我氏による育成改革は、「巧く・賢い・タフ」な選手を育てるという明確なビジョンを持ち、J1のトップ水準を見据えた指導を展開している。
菅澤大我ダイレクターとは
読売クラブ(現・東京ヴェルディ)や名古屋グランパスなど、数々の名門クラブで逸材を発掘してきた「育成のプロ」だ。彼が町田にもたらしたのは、年代別の明確なアプローチと「コーチの個性を活かす」育成哲学だ。
菅澤氏の特徴的な主張のひとつが「ネット上にある練習メニューをそのまま流用することは「借りもの」であり、コーチ自らが目の前の選手に合わせて考え抜いた言葉で指導することが、選手の真の成長につながる」という考え方だ。
出典: GOETHE 菅澤メソッド https://goetheweb.jp/person/article/20250416-zelvia-6
年代別の育成アプローチ
ジュニア(U-12): 体力に頼らない「巧さ」の習得
ジュニアユース(U-15): 戦術的な「賢さ」の習得
ユース(U-18): トップチームの強度に耐えうる「タフさ」の習得
この段階的な育成の積み重ねにより、ユースからトップチームへの昇格選手が安定して生まれる体制が整いつつある。2024年のJ1昇格に伴い、アカデミーの「目標基準」も大幅に引き上げられ、「J1のトップ、あるいは世界で戦える選手」を日常のトレーニングから目指す体制に移行した。
J1昇格がアカデミーに与えた「基準の激変」
菅澤氏は「J2の町田の選手を目指す基準では、現在のトップチームには到底届かない」と断言した。黒田監督が掲げる「ハイインテンシティ」「攻守の切り替えの速さ」はジュニア年代から一貫して植え付けられており、「戦えない・走れない・切り替えが遅い選手は土俵にすら上がれない」という厳しい選別が行われている。
この「逆算型」育成——トップチームのレベルから逆算して各年代に必要なスキルを定義するアプローチ——は、日本のアカデミー育成の新しいモデルとして注目されている。
出典: GOETHE 菅澤メソッド https://goetheweb.jp/person/article/20250416-zelvia-6
1977年の「少年サッカーの聖地」との連続性
菅澤メソッドの根底には、1977年から続く「育成の町田」というDNAがある。かつてボランティアの教諭たちが作り上げた育成システムが、現代のプロフェッショナルな指導に進化しながらも、その本質——「地域の子どもたちの才能を伸ばす」——は変わっていない。
アカデミーは「天空の城」町田GIONスタジアムを本拠とするトップチームの次世代を担う存在として、その使命を担い続ける。
参考情報・出典一覧
参考情報・出典
出典: GOETHE アカデミー https://goetheweb.jp/person/article/20250416-zelvia-6
出典: ゼルビア公式 https://www.zelvia.co.jp