FC町田ゼルビア完全ガイド⑨|東京クラシックと武相決戦:ライバル意識が作るアイデンティティ
FC町田ゼルビアには、その成り立ちから深い関わりを持つ二つの重要な対戦カードが存在する。東京ヴェルディとの「東京クラシック」と、SC相模原との「武相決戦(ぶそうけっせん)」だ。この二つのダービーは、ゼルビアのアイデンティティと地域への誇りを象徴する戦いだ。
東京クラシック:東京ヴェルディとの「伝統」
東京都にホームタウンを置く東京ヴェルディとの対戦は「東京クラシック」と命名されている。この名称には、少年サッカーの舞台においてかつて両チーム(町田の選抜チームと読売クラブ・ヴェルディの育成組織)が繰り広げた「伝統の一戦」を、Jリーグの舞台でも継承するという強い想いが込められている。
また菅澤アカデミーダイレクターが読売クラブ(現・東京ヴェルディ)出身であることも、この因縁に深みを加えている。
出典: ゼルビア公式 東京クラシック命名 https://www.zelvia.co.jp/news/news-11882/
武相決戦:神奈川SC相模原との「隣接」
神奈川県相模原市を拠点とするSC相模原との対戦は、かつての令制国の境界(武蔵国と相模国)にちなみ「武相決戦」と呼ばれている(相模原側は「相武決戦」と呼称)。2015年には対戦成績に応じて翌年のダービー名を相手側が決めるというユニークな施策も行われ、地域の誇りをかけた真剣勝負として定着している。
出典: ゼルビア公式 武相決戦 https://www.zelvia.co.jp/news/news-57589/
J1における「東京」ブランドの確立
藤田CEOが常に意識してきたのは「東京というマーケット」だ。FC東京という強力なライバルが存在する中で、どう差別化するか。その答えが「勝つこと」だ。勝利がすべての広告となり、ブランドを作る。J1で3位・天皇杯優勝・ACLEベスト8という実績が、「町田ゼルビアは東京のビッグクラブだ」という認知を着実に作り上げている。
2024年の日本代表と東京ヴェルディが同カテゴリーにいる状況、そしてFC東京との「東京ダービー(非公式)」への注目も高まっている。
「町田市民の誇り」というアイデンティティ
どれだけビッグクラブになろうとも、FC町田ゼルビアの根幹にあるのは「43万人の町田市民の誇り」だ。J1昇格確定時に黒田監督が感謝を述べたのも、天皇杯優勝後に昌子源が喜びを分かち合ったのも、まず「町田市民」への思いだった。
町田市が策定した「町田市未来づくりビジョン2040」において、ゼルビアは地域の「誇り」であり「活力」の源泉として位置づけられている。1977年から蒔かれた少年サッカーの種が、今や市全体のビジョンに組み込まれるほどの存在になった。
出典: 町田市未来づくりビジョン2040 https://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/sinokeikau
参考情報・出典一覧
参考情報・出典
出典: ゼルビア公式 東京クラシック https://www.zelvia.co.jp/news/news-11882/
出典: ゼルビア公式 武相決戦 https://www.zelvia.co.jp/news/news-57589/
出典: 東京ヴェルディ公式 https://www.verdy.co.jp/news/253